こんな本を買いました。
「僕たちはどう伝えるか」
オリエンタルラジオでおなじみの 中田敦彦 氏が書いた書籍になります。
この本のテーマは ズバリ
プレゼン
です。効果的なプレゼントは何か。どうすれば相手を惹きつけられるか。ありとあらゆるノウハウがこの一冊に詰め込まれてる。
と思ってしまうような威圧感がこの表紙にはありますね。
中田敦彦が考える最前のプレゼントはなんなのか。
私が本書から読み取ったことを簡潔にまとめました。
- 内容じゃない。方法だ。
プレゼンの良し悪しはその内容で決まるわけではない。それをどう効果的に伝えるかが重要なのである。いくら良い内容の企画であろうと、提案そのものを聞き入れてもらえなかったら意味がないのである。本書では「伝え方」について、様々な論が述べられていた。
中でも面白かったのは「聞き手をエスコートする“優しい誘導尋問”」という題の章がある。
話し手の思い描いた道筋を通るように、意図して聞き手に質問を投げかけることで、こちらに引き込ませる手法だ。
本書でも述べられているが、これはマジシャンがよく使う手法である。相手を虜にするためにマジックの手法まで取り入れてくるとはいやはや恐れ入った。
2.紙資料の事前配布はしない
これはなかなかなるほどと思わされた。プレゼンといえばスライドをまとめた資料を事前に配ることが形骸化されており、もはやこれがないと準備を怠ったとすら評価されてしまうほどだ。そんな中、この男は資料はいらないと言い切ったのだ。要するに、紙を配ると視線は紙に落ち、耳はこちらに傾かない。話を聴かなくなる原因だからやめたほうがいい。といった内容だ。なるほど理にかなっている。資料など後から配布すればいいだけの話で、まずはこちらの話を聞かせないことには始まらないのだ。
3.先に中身を全部言う
この考えも面白い。これからどんなことを話して、どのような結果が得られて、そこまでにどのくらい時間がかかるかを先に伝えるんだそうだ。この、プレゼンの地図を始めに提示することで、「で?結局何が言いたいの?」をなくすことが目的である。
本書ではこのことを「予告編」と表現しており、この例えがなんともユニークだ。
この「予告編」が面白いか、興味深いかどうかでプレゼンが成功するか否かは決まってくる。つまり最初の1分で全ての勝負は終わっているのだ。
大切なことは
- このプレゼンでどんなメリットが得られるか
これさえ意識すれば、プレゼンマスターといっていいだろう。
さて、ここまで本書を紹介してきたが、私がこの本を面白いと思ったのにはもう一つ理由がある。
それはこの本そのものが、非常にスカスカであることだ。
普通の本の1/3程度しか文字数がないように見れる。
そして書いてある内容は、よくある自己啓発書となんら変わらない。いたって普通のことしか書かれていない。
なのにどうしてこんなにも心打たれる本なのか。
それこそ「伝え方」なのである、と筆者は強く感じた。
この本を読んだからこそ、この本に隠されている仕掛けに気づく。とにかく無駄を省き、必要な情報を目に届きやすい形で配置する。みごとに一本取られたと言いたくなるような本だった。
今回紹介した内容は、本書のほんの一部である。ぜひ一度手にとって、読んでみてほしい。
価格:1,296円 |
そして実践してみてほしい。