人を説得する方法
こんばんは。ろうきゅうです。
みなさんは大なり小なり人に頼み事をしたことが一度はあるのではないでしょうか。
その時の相手の反応を思い出してみてください。納得していましたか?不満そうな顔でしたか?
人を説得するに必要なのは、「正しいことをいうこと」ではありません。
必要なのは「自分の意見を正しいように見せること」が大事なのです。
簡潔に説明する
あるテーマをもって話を始めていきますが、自分の中でその話にタイトルをつけておきましょう。
例えば、友達なんて別にいなくてもいい。人間一人で生きていけるんだ。
と考えているとします。そのことについて話をするときは
「人生において友人は必要のないもの」と、タイトルをつけておきます。
そしてこれをはじめに口にしましょう。
この話がどんな話なのか、相手に知ってもらえれば、興味を引くことができます。
結論から述べる
日本人の悪い癖。だらだらと話す。
日本語の特徴として、文末に重要な情報がくるので、ある程度は仕方ありません。
しかし、長い話をだらだらとされても「で、結局どういうこと?」と思われてしまいます。
そうなったらもう説得することは100%無理でしょう。
まずは、結論から。これは鉄則です。
根拠は客観的データと実体験の2本柱で
結論を述べた後は根拠です。
その際に必要なのは、データと体験談。
まずは絶対に揺るがない「ように見える」データに基づいて話をすることで、
相手を納得させるきっかけとなります。
例えば
『文部科学省が出している教育現場におけるいじめの件数についての報告では、毎年増加傾向にある。このことから現代の子どもは思いやりの心がうすれ、人間関係が希薄になっている傾向にあると考えられる。また、核家族世帯数が上昇していることも、人間関係を希薄にしていることにつながるだろう。』
どうでしょうか。実際に存在するデータを用いて話をするだけで、説得力が増しますよね。
しかし言っている内容は実際には不確かです。
本題とそれるので軽く触れるだけにしておきますが、
「いじめ件数が増加しているのはいじめの定義および認識が厳しくなり、重大ないじめに発展する前に抑えられるケースが増えてきているためである。よって、いじめの早期発見が達成されており、いじめの深刻化は昔と比べて抑えられていると言える。」
ともいうことができます。
ね?大事なのは、伝え方で、内容ではないんです。
しかし、こんな机上の話ばっかりをしていても人は興味を持ちません。
そこで登場するのは実体験です。
直前で触れたデータの話に、実体験で肉付けをして、信用性を高めていきます。
「実際に教育現場を何件もみさせてもらったけど、自分が小学生の時よりも大きないじめはなかったね」
と言った風に伝えれば、なんだか信憑性が増します。
別にここでいうことは嘘でも大丈夫です。バレてはダメです。
結論
この話で、皆さんに何が伝えたかったのか。
それは「嘘をついてもいい。人を騙すのなんて簡単」ということではありません。
本当に伝えたかったものは「目につく情報を鵜呑みにしてはいけない。簡単に意見は作れる」
ということです。
セールスや通販なんかもそうです。何を根拠にとったデータなのかもわからないものを晒し、
あたかもすごい効果が現れたかのように見せていますが、それは演出。
嘘とまでは言いませんが、見方を変えればいくらでも意見はひっくり返すことができます。
皆さんはいま、ありとあらゆる情報にふれる情報嵐のなかでいきています。
見えたものを疑い、正しいものを見極める力を持たない限り、この嵐の中でいきていくことはできません。
この記事も鵜呑みにしてはいけませんよ。何が正しくて、何が違うのか。自分の目でしか決められないのです。